概要
サルバドール・ダリ(Salvador Dalí、1904年-1989年)は、スペイン出身のシュルレアリスム(超現実主義)を代表する画家。独自のタロットデッキを制作したことでも、本プロジェクトの主題と接点を持つ。
歴史
1973年、映画会社がジェームズ・ボンド映画『007 死ぬのは奴らだ』の劇中小道具用にダリにタロットデッキの制作を依頼したが、映画には結局採用されず、ダリは制作を続けて1984年に独自の完全な78枚のデッキとして発表した。
各伝統における意味
ダリ版タロットの特徴
大アルカナの図像には、ダリ自身やモデルであった妻ガラの顔がしばしば反映され、伝統的なタロット図像(例えば「魔術師」(魔術師)の伝統的モチーフ)をシュルレアリスム的な手法で再解釈している。
シュルレアリスムとオカルティズム
シュルレアリスム運動全体が、フロイト(ジークムント・フロイト)の精神分析やオカルティズムへの関心を共有しており、ダリのタロットデッキ制作もこの潮流の延長線上に位置づけられる。
美術
『記憶の固執』(柔らかい時計の絵)など、シュルレアリスムを代表する作品群で広く知られる。
心理学
「偏執狂的批判的方法」と自ら呼んだ、意識的な妄想的思考を用いて無意識のイメージを引き出す独自の制作方法論を展開した。
現代文化
ダリ版タロットは、現代でも複製版が流通する人気の高いアートタロットデッキの一つとなっている。
関連ノード
- 魔術師 — 独自のタロットデッキで再解釈したカードの一枚
- ジークムント・フロイト — シュルレアリスム運動が関心を共有した精神分析の創始者
参考文献
- Ian Gibson, The Shameful Life of Salvador Dalí, W.W. Norton, 1997. — ダリ研究の標準的学術的伝記
- Johannes Fiebig, Evelin Bürger, The Dalí Universe Tarot Companion, U.S. Games Systems, 2004. — ダリ版タロットデッキの解説書