辞典 / 概念

アダム・カドモン


視点: カバラ / 神話 / 哲学
テーマ: 生命の木

概要

アダム・カドモン(Adam Kadmon、「原初の人間」の意)は、カバラにおいて、無限なる神(エイン・ソフ)が最初に発出した存在を人間の姿になぞらえて表す概念。聖書冒頭に登場する人祖アダムとは区別され、あらゆる被造物に先立つ最初の顕現形態を指す。

歴史

古典カバラの文献にすでに萌芽が見られるが、この概念が体系の中核に据えられ精緻化されたのは、16世紀にイツハク・ルリア(イツハク・ルリア)が展開したルリア・カバラにおいてである。ルリアの体系では、無限なる神が自らを収縮させる「ツィムツム」によって生じた空間の中に最初に現れる存在がアダム・カドモンとされ、その身体の各部位からセフィロト(生命の木を構成する諸属性)が光として発出したと説かれる。

各伝統における意味

カバラ

アダム・カドモンは、神と被造世界とを媒介する最初の型であり、後の「器の破損(シェヴィラット・ハケリム)」と「修復(ティクーン)」の教説において、破損する以前の完全な秩序の象徴として位置づけられる。生命の木(生命の木)の図像そのものが、アダム・カドモンの身体構造を表すものとして解釈されることもある。

参考文献

関連ノード(発見の質でグループ化)

隣接の発見