辞典 / 概念

エディプスコンプレックス


視点: 心理学 / 神話
テーマ: 心理学

概要

エディプスコンプレックスは、ジークムント・フロイト(ジークムント・フロイト)が提唱した精神分析の中心概念。幼児が異性の親に対して無意識的な愛着を、同性の親に対して敵対心を抱くとされる発達段階を指す。ギリシャ神話のオイディプス(オイディプス神話)に由来する命名。

語源

オイディプスが(意図せずとはいえ)父を殺し母と結婚したという神話のあらすじから、フロイトがこの現象を命名した。

歴史

フロイトは1897年頃から自己分析を通じてこの概念の着想を得たとされ、以後、精神分析理論の中心的要素として発展させた。

各伝統における意味

フロイト理論における位置づけ

幼児期(フロイトの発達段階論では「男根期」)に生じるとされ、この葛藤の解消(同性の親との同一化)が、超自我(道徳意識)の形成に重要な役割を果たすとフロイトは論じた。

神話の再解釈としての性格

この概念は、オイディプス神話の本来の主題(意図せざる運命、知らずして犯す罪)とは異なり、神話のあらすじを心理学的な発達理論の比喩として転用したものである。フロイト自身の理論的枠組みであり、神話が成立した古代ギリシャの文脈とは区別して理解する必要がある。

学術的評価

エディプスコンプレックスという概念の普遍性・科学的妥当性については、精神分析理論の内部でも、また心理学界全体でも議論・批判の対象となってきた。

現代文化

日常語としても「マザコン」的な意味合いで俗流化して用いられることがあるが、これはフロイトの理論的定義からは離れた通俗的用法である。

関連ノード

参考文献

関連ノード(発見の質でグループ化)

隣接の発見