概要
パール(真珠)は、貝から採れる有機質の宝石。鉱物ではなく生物由来である点で他の宝石と性質を異にするが、西洋の宝石誌学では他の鉱物宝石と並んで扱われ、月(月)に対応づけられる代表的な石とされる。
語源
「パール(Pearl)」はラテン語 perna(脚、あるいは二枚貝を指す語)に由来するとされる説が有力だが、確定した定説はない。
歴史
古代から装身具として珍重され、中世ヨーロッパの宝石誌では、その白い輝きと月の満ち欠けとの連想から、純潔・女性性・涙の象徴として位置づけられた。
各伝統における意味
占星術的宝石学
月に対応づけられ、その柔らかな輝きから感情・直観・女性性を象徴するとされた。
「涙」の象徴としての用法
丸い形状と水由来の成り立ちから、西洋文化圏では涙・悲しみの象徴としても解釈されることがある。この解釈は、婚礼の装身具としての用途(喜びの象徴)としばしば対比的に語られる。
関連ノード
参考文献
- Heinrich Cornelius Agrippa, Three Books of Occult Philosophy, trans. James Freake, ed. Donald Tyson, Llewellyn Publications, 1993(原典1533年). — 占星術的宝石対応表の代表的一次資料
- Joan Evans, Magical Jewels of the Middle Ages and the Renaissance, Clarendon Press, 1922. — 中世〜ルネサンス期の宝石誌学史を扱う古典的学術研究