概要
サファイアは、深い青色で知られる宝石。西洋の宝石誌学では代表的に木星(木星)に対応づけられ、中世キリスト教では「天」を象徴する石として、聖職者の指輪に好んで用いられた。
語源
「サファイア(Sapphire)」はギリシャ語 σάπφειρος(サッペイロス)に由来するが、古代の同名石は現在のラピスラズリを指していた可能性が高く、現在のサファイア(コランダム)と同一かどうかは学術的に確定していない。
歴史
中世の宝石誌では、その青さから天空・純潔の象徴とされ、司教・高位聖職者の指輪に用いられる「司教の石」として位置づけられた。
各伝統における意味
占星術的宝石学
代表的には木星に対応づけられ、その青い色から知恵・誠実・天との結び付きを象徴するとされた。
キリスト教における位置づけ
中世キリスト教美術・聖職者の装身具において、天国・神聖さを象徴する石として重視された。
関連ノード
参考文献
- Heinrich Cornelius Agrippa, Three Books of Occult Philosophy, trans. James Freake, ed. Donald Tyson, Llewellyn Publications, 1993(原典1533年). — 占星術的宝石対応表の代表的一次資料
- Joan Evans, Magical Jewels of the Middle Ages and the Renaissance, Clarendon Press, 1922. — 中世〜ルネサンス期の宝石誌学史を扱う古典的学術研究