概要
ディオスクーロイ(古代ギリシャ語: Διόσκουροι、「ゼウスの息子たち」の意)は、カストルとポルックス(ポリュデウケース)の双子兄弟を指すギリシャ神話上の呼称。黄道十二宮の双子座(双子座)の由来とされる神話。
語源
「ディオスクーロイ」はゼウス(ゼウス)を意味する「ディオス」と「息子」を意味する「クーロイ」の合成語。
歴史
古代ギリシャ・ローマ世界を通じて、船乗りの守護神として広く信仰された。ローマではカストルとポルックスの神殿がフォロ・ロマーノに建てられるなど、国家的な信仰の対象でもあった。
各伝統における意味
ギリシャ神話
母はレダーとされるが、父については異伝があり、一方(多くの伝承ではポルックス)はゼウスの子、もう一方(カストル)は人間の王テュンダレオースの子とする「片方だけ不死」という筋書きが広く知られる。不死身のポルックスが、死すべき運命にあった兄弟カストルの死を悲しみ、自らの不死性を分け合うことを願い出た結果、2人は1日おきに冥界と天上を交互に過ごすことになった、あるいは共に星座(双子座)になったとされる。この兄弟愛の物語が、黄道十二宮における双子座の起源神話として語られる。
関連ノード
参考文献
- Walter Burkert, Greek Religion, trans. John Raffan, Harvard University Press, 1985. — ギリシャ宗教研究の標準的学術文献
- Timothy Gantz, Early Greek Myth: A Guide to Literary and Artistic Sources, Johns Hopkins University Press, 1993. — 各神話の異伝を古典文献に即して整理した標準的資料集