概要
エウロペ(古代ギリシャ語: Εὐρώπη)はギリシャ神話に登場するフェニキアの王女。ゼウス(ゼウス)が変身した白い牡牛にさらわれる神話が、黄道十二宮の牡牛座(牡牛座)の由来とされる。「ヨーロッパ」という地名も彼女の名に由来するとされる。
語源
Εὐρώπη の語源には「広い顔(大地)」を意味するとする説などがあるが、確定した定説はない。
各伝統における意味
ギリシャ神話
ゼウスがエウロペに一目惚れし、穏やかな白い牡牛に姿を変えて彼女に近づき、彼女が牛の背に乗ったところで海を渡ってクレタ島まで連れ去ったとされる。エウロペはクレタ島でゼウスとの間に複数の子(後のクレタ王ミノースを含む)をもうけたと伝えられる。
大陸名の由来説
古代の一部の文献では、エウロペの名が「ヨーロッパ」という地名の由来とされているが、この語源説は学術的に確定したものではなく、複数の語源説の一つとして扱う必要がある。
美術
牡牛の背に乗るエウロペの図像は、古代から近世に至るまで西洋美術の繰り返し描かれる主題の一つ。
関連ノード
参考文献
- Walter Burkert, Greek Religion, trans. John Raffan, Harvard University Press, 1985. — ギリシャ宗教研究の標準的学術文献
- Timothy Gantz, Early Greek Myth: A Guide to Literary and Artistic Sources, Johns Hopkins University Press, 1993. — 各神話の異伝を古典文献に即して整理した標準的資料集