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ダルディスのアルテミドロス


視点: 宗教 / 歴史 / 文学
テーマ: なし

概要

ダルディスのアルテミドロス(Ἀρτεμίδωρος ὁ Δαλδιανός、2世紀)は、小アジア(現在のトルコ)出身のギリシャ語圏の著述家。夢占いの体系書『夢判断の書』(『夢判断の書』)の著者として知られ、古代地中海世界の夢解釈の方法論を伝える現存最古級の包括的文献を残した。

語源

「アルテミドロス」はアルテミス女神への献辞を含む一般的なギリシャ人名で、出身地ダルディス(リディア地方の都市)にちなみ「ダルディスのアルテミドロス」と呼ばれる。

歴史

生涯についての詳細な伝記的情報はほとんど残っておらず、自著『夢判断の書』の記述から、各地を旅して夢占い師たちから聞き取り調査を行い、膨大な夢の事例を蒐集したことがうかがえる。同時代の他の知的著述家からはやや低く見られていた「夢占い」という実践的技芸を、体系的な学問として真摯に扱おうとした点に独自性がある。

各伝統における意味

文脈依存的な解釈方法

夢を見た本人の社会的地位・職業・生活状況によって同じ夢の意味が異なりうるという、文脈依存的な解釈方法を提示した点が特徴とされる。これは、単一の象徴に単一の意味を割り当てる近代の普遍的な象徴辞典的アプローチとは異なる、古代的な夢解釈の実践知を伝えるものとして評価される。

現代思想における再評価

20世紀のフランスの思想家ミシェル・フーコーが『性の歴史』第3巻でアルテミドロスの著作を詳しく扱ったことにより、古代の性的規範・自己統治の言説史料としても現代思想における再評価が進んだ。

関連ノード

参考文献

関連ノード(発見の質でグループ化)

隣接の発見