辞典 / 文献

夢判断の書


視点: 宗教 / 歴史 / 文学
テーマ: なし

概要

『夢判断の書』(古代ギリシャ語: Ὀνειροκριτικά オネイロクリティカ)は、2世紀のギリシャの著述家ダルディスのアルテミドロス(ダルディスのアルテミドロス)による夢占いの体系書。古代地中海世界の夢解釈の方法論を伝える現存最古級の包括的文献とされる。

語源

Ὀνειροκριτικά は「夢(ὄνειρος オネイロス)」と「判断・解釈(κριτικός クリティコス)」の合成語。

歴史

全5巻からなり、著者アルテミドロスが各地を旅して蒐集した膨大な夢の事例とその解釈を体系的に記録したとされる。詳しい経歴はダルディスのアルテミドロスの項を参照。古代の夢解釈の実践方法を伝える一次資料として、現代の古典学・宗教史研究でも重要視される。

各伝統における意味

古代の夢占い実践

アルテミドロスは、夢を見た本人の社会的地位・職業・生活状況によって同じ夢の意味が異なりうるという、文脈依存的な解釈方法を提示した点が特徴とされる。これは近代の普遍的な象徴辞典的アプローチとは異なる。

文学

20世紀のフランスの思想家ミシェル・フーコーが『性の歴史』第3巻でアルテミドロスを扱ったことでも、現代思想における再評価が進んだ。

関連ノード

参考文献

関連ノード(発見の質でグループ化)

隣接の発見