概要
生命の木(生命の木)を構成する10のセフィロトのうち第1番目。「王冠」(王冠)を意味し、無限なる神(アイン・ソフ)が有限な世界へ顕現する最初の一点とされる。
語源
ヘブライ語 כֶּתֶר(ケテル)は「王冠」の意。
各伝統における意味
ユダヤ・カバラ
10セフィロトの最上位に位置し、他のセフィロトが持つような明確な属性・対概念を持たない、最も神に近い純粋な段階とされる。
西洋秘教(ヘルメス・カバラ)
黄金の夜明け団の対応表では、ケテルには特定の惑星が配当されない(「プリムム・モビレ(第一動者)」という、当時の宇宙論における最外殻の天球が充てられることが多い)。これは他の9セフィロトの多くが伝統的7惑星に配当されるのとは対照的であり、ケテルが「属性を超えた」段階とされることと対応している。対応する天使としては、ユダヤ教神秘主義に由来するメタトロン(メタトロン)が挙げられることがある。
関連ノード
- ペンタクルのエース — 対応する小アルカナ数札
- ソードのエース — 対応する小アルカナ数札
- カップのエース — 対応する小アルカナ数札
- ワンドのエース — 対応する小アルカナ数札
- 生命の木 — 上位ノード
- メタトロン — 対応するとされる天使
- 王冠 — 名称そのものの意味
生命の木から見た整理(任意)
本項自体が生命の木の構成要素であり、独自の「整理」対象ではない。上位ノード 生命の木 を参照。
参考文献
- Gershom Scholem, Major Trends in Jewish Mysticism, Schocken Books, 1941. — ユダヤ神秘主義史研究の古典的基礎文献
- Aryeh Kaplan (trans. and annotated), Sefer Yetzirah: The Book of Creation, In Theory and Practice, rev. ed., Weiser Books, 1997. — 『形成の書』の英訳・注釈(3母字・7複字・12単字の分類の典拠)
- Dion Fortune, The Mystical Qabalah, Society of the Inner Light, 1935. — 西洋秘教(ヘルメス・カバラ)の体系化を代表する古典
- Israel Regardie, A Garden of Pomegranates: Skrying on the Tree of Life, rev. ed., Llewellyn Publications, 1970(初版1932年). — 黄金の夜明け団系統のセフィラ・パス解説の代表的入門書