辞典 / 神格

メタトロン


視点: 宗教 / カバラ / 西洋魔術
テーマ: 天使 / 生命の木

概要

メタトロンは、ユダヤ教神秘主義(特にメルカバー神秘主義・カバラ)の伝承において最高位に置かれる天使。聖書正典には登場せず、後代のユダヤ教内部の秘教文献に由来する存在である。

語源

「メタトロン」の語源には諸説(ギリシャ語「王座の傍らに立つ者」に由来するとする説など)あるが、確定した定説はない。

歴史

メタトロンについての記述は、聖書外典・偽典に属する『3エノク書(ヘブライ語エノク書)』(成立年代は諸説あるが後期古代〜中世初期とされる)に集中的に見られる。この文献では、族長エノク(創世記5章に登場する、「神と共に歩み、神が取られたので、いなくなった」と記される謎めいた人物)が天に昇り、メタトロンへと変容したという伝承が語られる。

各伝統における意味

ユダヤ教神秘主義(メルカバー神秘主義)

「小ヤハウェ」とも呼ばれるほどの権威を与えられた天使とされ、神の玉座の傍らに仕える最高位の存在として描かれる。この伝承は正統的なユダヤ教神学からはしばしば警戒され、一神教の枠組みを脅かしかねない危険な教説として議論の対象ともなった。

西洋秘教(ヘルメス・カバラ)

黄金の夜明け団の対応表では、生命の木の第1セフィラ「ケテル」(ケテル)に対応する天使とされる。これはユダヤ教内部の伝承とは別系統の、近代西洋秘教における体系化である。

関連ノード

生命の木から見た整理(任意)

本項は本プロジェクト独自の整理モデルであり、歴史的事実の記述ではない。黄金の夜明け団の対応表では第1セフィラ「ケテル」に対応するとされる。

参考文献

関連ノード(発見の質でグループ化)

隣接の発見