辞典 / 概念

黄道


視点: 西洋占星術 / 歴史
テーマ: 西洋占星術

概要

黄道(こうどう、ecliptic)は、地球から見た太陽が天球上を1年かけて移動していく見かけの経路。西洋占星術の黄道十二宮(黄道十二宮)は、この黄道を12等分することで成立した体系であり、占星術の基礎をなす天文学的な基準線である。

語源

英語 ecliptic はギリシャ語 ἐκλειπτικός(ekleiptikos)に由来し、日食・月食(ἔκλειψις、ekleipsis)がこの経路付近でのみ起こることにちなむ。

歴史

古代バビロニアの天文学者は、恒星を背景とした太陽の年周運動の経路を観測により特定し、これを基準として黄道十二宮の原型を築いた。地球が太陽の周りを公転するという近代的な理解とは異なり、古代・中世の天動説的世界観では、黄道は「太陽が地球の周りを回る際に通る天球上の帯」として理解されていた。

各伝統における意味

占星術における基準線

サイン(サイン)をはじめ、惑星の位置・アスペクトなど、西洋占星術の技術的な計算の大半は、この黄道を基準線とした座標系(黄道座標)の上で行われる。

天文学における位置づけ

現代天文学では、黄道は地球の公転軌道面が天球と交わる大円として定義される。月の見かけの経路である「白道」は黄道からわずかに傾いており、両者が交差する点(交点)付近でのみ日食・月食が起こる。

関連ノード

参考文献

関連ノード(発見の質でグループ化)

隣接の発見