概要
MC(ミディアム・コエリ、Medium Coeli、「天の中央」の意)とは、出生(あるいは占う対象となる出来事)の瞬間・場所において、黄道が観測者の子午線(真南の方向)と交わる最高点を指す占星術上の概念。ハウス(ハウス)体系における第10ハウスの始点(カスプ)となる。アセンダント(アセンダント)が東の地平線を基準とするのに対し、MCは子午線を基準とする、異なる軸の基点である。
語源
「ミディアム・コエリ(Medium Coeli)」はラテン語で「天の中央」を意味する。対極にある最も低い点(第4ハウスの始点)は「イムム・コエリ(Imum Coeli、IC、「天の底」の意)」と呼ばれる。
歴史
古代ヘレニズム占星術以来、アセンダントと並ぶ出生図上の重要な基点として扱われてきた。
各伝統における意味
占星術内部の教説
現代の西洋占星術では、MCは、職業・社会的な達成・公的な評判・人生における目標や方向性を象徴するとされる。対極のIC(第4ハウスの始点)は、家庭・家系のルーツ・私的な基盤を象徴するとされ、MC-ICの軸は「公」と「私」の対比として語られることが多い。これらの意味づけは占星術内部の教説である。
アセンダントとの関係
アセンダント(東西の地平線を基準とする軸)とMC(南北の子午線を基準とする軸)は、それぞれ独立に計算される別々の基点であり、両者は直交する2つの円(地平線と子午線)の組み合わせから出生図の基本的な骨格を形成する。
関連ノード
参考文献
- Nicholas Campion, A History of Western Astrology, Volume I: The Ancient and Classical Worlds, Continuum, 2008. — 古代占星術における主要基点の位置づけを扱う学術研究
- Robert Hand, Horoscope Symbols, Whitford Press, 1981. — MC解釈の標準的な現代占星術実践書