辞典 / 概念

ゾディアック・マン


視点: 西洋占星術 / 西洋美術 / 歴史
テーマ: 西洋占星術

概要

ゾディアック・マン(Zodiac Man、ラテン語で「ホモ・シニョールム」Homo Signorum)は、人体の各部位を黄道十二宮の各サインに対応させて図示した図像。この対応関係は「メロテシア(melothesia)」と呼ばれ、中世〜近世ヨーロッパの医学占星術(医学占星術)で実用的な診療指針として広く用いられた。

歴史

人体を小宇宙、天球を大宇宙とみなし、両者が対応するという世界観のもとで発展した図像で、11世紀の文献に初出が確認され、13〜14世紀の医学写本や折り畳み式暦で定着、16世紀の印刷暦にも広く採用された。最も著名な作例は、ランブール兄弟が1411〜1416年頃に制作した『ベリー公のいとも豪華なる時祷書』の一葉で、正面・背面の2体の人体像が十二宮に取り囲まれる形で描かれている。

各伝統における意味

医学占星術における実用

医師や理髪外科医は、瀉血や外科処置の可否を判断する際にゾディアック・マンを参照した。月が、処置を施したい身体部位に対応する星座に位置している間は、出血が制御できなくなる危険があるとされ、施術を避けるべきとされた。

参考文献

関連ノード(発見の質でグループ化)

隣接の発見