辞典 / 神格

パーン


視点: 神話 / 宗教 / 西洋占星術
テーマ: ギリシャ神話

概要

パーン(古代ギリシャ語: Πάν)はギリシャ神話における牧羊・野生・自然を司る神。上半身は人間、下半身と角は山羊という半人半獣の姿で描かれる。黄道十二宮の山羊座(山羊座)の由来神話に登場する。

アルノルト・ベックリン『葦の中のパーン』(1857年、ヴィンタートゥール美術館)
アルノルト・ベックリン『葦の中のパーン』(1857年、ヴィンタートゥール美術館)。Public domain, via Wikimedia Commons

語源

Πάν の語源は「全て」を意味するギリシャ語 πᾶν と関連づけられることがあるが、これは音の類似による後代の民間語源とされ、実際の語源は牧畜を意味する語根に由来するという説が有力視されている。

歴史

古代ギリシャでは辺境の牧歌的な神として、都市部の主要な神々とはやや異なる位置づけで信仰された。英語 panic(恐慌)は、パーンが引き起こすとされた突発的な恐怖(不可解な物音などによる集団的パニック)に由来するとされる。

各伝統における意味

ギリシャ神話

音楽(パンフルート、「パーンの笛」)を好み、ニンフのシューリンクスに求愛したが逃げられ、彼女が葦に姿を変えたためその葦で笛を作ったという神話が伝わる。

山羊座の由来神話

怪物テュフォン(テュフォン)の襲来に驚いたパーンが慌てて川に飛び込んだ際、上半身が山羊、下半身が魚に変じてしまったという神話が、山羊座の起源譚として語られる。

美術

パンフルートを持つ半人半獣の姿で描かれる。

関連ノード

参考文献

関連ノード(発見の質でグループ化)

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