辞典 / 神格

スフィンクス


視点: 神話 / タロット
テーマ: ギリシャ神話

概要

スフィンクスは、ギリシャ神話に登場する怪物。ライオンの体に女性の顔(伝承によっては翼を持つ)を持つ姿で描かれ、テーバイ近郊で旅人に謎をかけ、解けない者を殺害したとされる。オイディプス神話(オイディプス神話)における謎解きの場面で特によく知られる。

ギュスターヴ・モロー『オイディプスとスフィンクス』(メトロポリタン美術館、1864年)
ギュスターヴ・モロー『オイディプスとスフィンクス』(メトロポリタン美術館、1864年)。Public domain, via Wikimedia Commons

語源

Σφίγξ(スフィンクス)の語源には諸説あり、「絞め殺す者」を意味するギリシャ語 σφίγγω(スフィンゴー)に由来するという説がある。

各伝統における意味

ギリシャ神話における謎かけの怪物

「朝は4本足、昼は2本足、夜は3本足で歩くものは何か」という謎(答えは人間: 幼少期は四つ這い、成人期は二足歩行、老年期は杖をついて歩く、の意)をテーバイの旅人に課し、解けない者を殺して喰らったとされる。オイディプスがこの謎を解いたことで、スフィンクスは自ら命を絶った(あるいは殺された)とされる。

エジプトのスフィンクスとの違い

古代エジプトの神殿・墓所を守護する石造の「スフィンクス」(例: ギザの大スフィンクス)は、謎かけをする怪物という性格を持たず、王権・守護を象徴する別系統の図像的伝統に属する。ギリシャ神話のスフィンクスと同じ「スフィンクス」の名で呼ばれるものの、両者は起源・機能ともに異なる別個の伝承であり、混同すべきではない。

タロットにおける図像

タロットの「戦車」(戦車)カードでは、しばしば対照的な色の2頭のスフィンクス(またはスフィンクスに準じた獣)が戦車を引く図像として描かれ、相反する力を制御する意志を象徴するとされる。これは古代ギリシャ神話のスフィンクスの物語とは直接の関係を持たない、近代タロットにおける図像的援用である。

哲学

「スフィンクスの謎」は、答えの困難な難問一般の比喩として、哲学的文脈でもしばしば引用される。

現代文化

「スフィンクスのような(謎めいた)」という形容表現は、現代でも広く用いられる。

関連ノード

参考文献

関連ノード(発見の質でグループ化)

隣接の発見