概要
エメラルドは、鮮やかな緑色で知られる宝石。西洋の宝石誌学では金星(金星)に対応づけられる代表的な石とされる。
語源
「エメラルド(Emerald)」は、古代の緑色石全般を指したギリシャ語 σμάραγδος(スマラグドス)に由来する。
歴史
古代エジプトでは紅海沿岸に鉱山があり、クレオパトラの時代には既に採掘が行われていたとされる。中世ヨーロッパの宝石誌では、視力の保護・予知の力・誠実さの証といった多様な効能が記された。
各伝統における意味
占星術的宝石学
金星に対応づけられ、その緑色から愛・調和・豊穣を象徴するとされた。
錬金術的象徴
「エメラルド・タブレット」(エメラルド・タブレット)という名称自体が、この石の権威・神秘性への連想から名付けられたと考えられている(実際のタブレットの材質がエメラルドであったことを示す考古学的証拠はない)。
関連ノード
- 金星 — 対応づけられる惑星
- 宝石誌学 — 上位の伝統
- エメラルド・タブレット — 名称の由来となった連想
参考文献
- Heinrich Cornelius Agrippa, Three Books of Occult Philosophy, trans. James Freake, ed. Donald Tyson, Llewellyn Publications, 1993(原典1533年). — 占星術的宝石対応表の代表的一次資料
- Joan Evans, Magical Jewels of the Middle Ages and the Renaissance, Clarendon Press, 1922. — 中世〜ルネサンス期の宝石誌学史を扱う古典的学術研究