概要
西洋占星術における伝統的7惑星の一つ。愛・美・調和・価値観を司るとされる。
語源
英語 Venus はローマ神話の女神ウェヌス(ウェヌス、愛と美の女神)の名に由来する。
歴史
宵の明星・明けの明星として古代から観測され、多くの文化圏で金星を神格と結び付けてきた(メソポタミアの女神イシュタルなど)。ラテン語で「明けの明星」を意味する Lucifer(光をもたらす者)という語も、本来この金星を指す普通名詞であった(ルシファー)。
各伝統における意味
占星術
現代の西洋占星術では愛情表現・美的価値観・対人関係の調和を表すとされる。この意味づけは占星術という実践体系内部の教説である。
ローマ・ギリシャ神話
ローマ神話の女神ウェヌス(ウェヌス)に由来し、ギリシャ神話のアプロディーテ(アプロディーテ)と同一視される。
関連ノード
- ペンタクルの9 — デカン支配星として対応する小アルカナ数札
- ソードの5 — デカン支配星として対応する小アルカナ数札
- カップの2 — デカン支配星として対応する小アルカナ数札
- カップの7 — デカン支配星として対応する小アルカナ数札
- ワンドの4 — デカン支配星として対応する小アルカナ数札
- 牡牛座 — 伝統的な支配サイン
- 天秤座 — 伝統的な支配サイン
- ネツァク — 生命の木における対応セフィラ
- 女帝 — ヘブライ文字の伝統的分類における配当先タロットカード
- アプロディーテ — ギリシャ神話における同一視先
- ルシファー — 「明けの明星」を意味するラテン語名の原義
- ウェヌス — 名前の由来となったローマ神話の女神
- ヴァーベイン — 占星術的薬草学で対応づけられる植物
- エメラルド — 占星術的宝石学で対応づけられる石
- エルダー(ニワトコ) — 占星術的薬草学で対応づけられる植物
- 手相 — 手のひらの「金星の丘」に配当される先
生命の木から見た整理(任意)
本項は本プロジェクト独自の整理モデルであり、歴史的事実の記述ではない。黄金の夜明け団の対応表では第7セフィラ「ネツァク」に対応するとされる。
参考文献
- Nicholas Campion, A History of Western Astrology, Volume I: The Ancient and Classical Worlds, Continuum, 2008. — 古代〜古典期の西洋占星術史の標準的学術研究
- Nicholas Campion, A History of Western Astrology, Volume II: The Medieval and Modern Worlds, Continuum, 2009. — 中世〜近代の西洋占星術史の標準的学術研究
- Tamsyn Barton, Ancient Astrology, Routledge, 1994. — 古代ギリシャ・ローマにおける占星術の実践と理論の学術研究
- Israel Regardie, The Golden Dawn: A Complete Course in Practical Ceremonial Magic, 6th ed., Llewellyn Publications, 1989(初版1937-1940). — 黄金の夜明け団内部の対応表(セフィラ等)の一次資料