辞典 / 神話

イカロス


視点: 神話 / 西洋美術 / 文学
テーマ: ギリシャ神話

概要

イカロスは、ギリシャ神話の職人ダイダロスの息子。父が作った蝋と羽根の翼を使い、クレタ島の迷宮から脱出する際、太陽に近づきすぎて翼の蝋が溶け、海に墜落して死んだとされる。

ハーバート・ドレイパー『イカロスへの哀悼』(テート・ブリテン、1898年)
ハーバート・ドレイパー『イカロスへの哀悼』(テート・ブリテン、1898年)。Public domain, via Wikimedia Commons

各伝統における意味

ギリシャ神話

ダイダロスは、ミノス王の命でクレタ島の迷宮(ミノタウロスを閉じ込めた迷宮)を設計した職人だったが、王の怒りを買い息子イカロスと共に幽閉された。脱出のため自ら翼を作り、イカロスに「高く飛びすぎるな、低く飛びすぎるな」と忠告したが、イカロスは忠告に反して太陽に近づき墜落した。

教訓譚としての読解

伝統的に、若者の無謀さ・傲慢(ヒュブリス)への戒めとして読まれる、ギリシャ神話の代表的な教訓譚の一つとされる。

美術

ピーテル・ブリューゲル(父)作とされる『イカロスの墜落のある風景』(背景に小さく落下するイカロスの脚だけが描かれる特異な構図)が特に著名。個別作品は今後ノード化する。

文学

オウィディウス『変身物語』(『変身物語』)が主要な古典文献。W.H.オーデンの詩「美術館」など、後世の文学でも繰り返し主題とされた。

哲学

「中庸」を説く倫理観の比喩として、しばしば哲学的文脈でも引用される。

現代文化

「イカロスの翼」という表現は、現代でも過信による失敗・破滅の比喩として広く用いられる。

関連ノード

参考文献

関連ノード(発見の質でグループ化)

隣接の発見