概要
ダイダロスは、ギリシャ神話に登場する伝説的な名工。クレタ島のミノス王の命で、怪物ミノタウロスを閉じ込める迷宮(ラビュリントス、テセウスとミノタウロスを参照)を設計したことで知られる。イカロス(イカロス)の父。
各伝統における意味
ギリシャ神話
迷宮の秘密を漏らした(あるいは王の不興を買った)ことで、ミノス王によって息子イカロスと共に迷宮、あるいは塔に幽閉されたとされる。脱出のため、鳥の羽根を蝋で固めた翼を自ら製作し、息子と共に空から脱出を試みたが、イカロスは父の忠告に反して太陽に近づきすぎ、墜落死した。ダイダロス自身は無事に脱出したと伝わる。
文学
オウィディウス『変身物語』(『変身物語』)が主要な古典文献。
現代文化
「ダイダロス」の名は、精巧な技術・工芸の象徴として、後世しばしば言及される(ジェイムズ・ジョイス『若い芸術家の肖像』の主人公名「スティーヴン・ディーダラス」など)。
関連ノード
- イカロス — 息子であり、共に脱出を試みた人物
- テセウスとミノタウロス — 迷宮を設計した物語
- 『変身物語』 — 主要な古典文献
参考文献
- Timothy Gantz, Early Greek Myth: A Guide to Literary and Artistic Sources, Johns Hopkins University Press, 1993. — 各神話の異伝を古典文献に即して整理した標準的資料集
- Ovid, Metamorphoses, trans. A.D. Melville, Oxford University Press, 1986(原典 紀元前後). — ダイダロス・イカロス神話を伝える代表的な古典文学作品