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『変身物語』


視点: 神話 / 文学 / 歴史
テーマ: ギリシャ神話

概要

『変身物語』(Metamorphoses)は、古代ローマの詩人オウィディウス(紀元前43年-紀元後17/18年頃)による叙事詩。天地創造からユリウス・カエサルの神格化に至るまで、250以上の神話的な「変身」の物語を連ねた作品で、ギリシャ・ローマ神話を後世に伝えた最も重要な文学的経路の一つとされる。

語源

ラテン語 metamorphosis はギリシャ語「変形(メタモルフォーシス)」に由来し、姿形が別のものへと変わることを意味する。

歴史

紀元後8年頃に完成したとされる、全15巻の韻文叙事詩。古代ギリシャの神話の多くは断片的な形でしか原典が残っていないため、後世のヨーロッパにおいては、オウィディウスによるラテン語の再話が、個々の神話の細部(異伝を含む)を知るための事実上標準的な典拠として機能した。

各伝統における意味

神話の伝承経路としての役割

メドゥーサ(メドゥーサ)、イカロス(イカロスとダイダロス)、ナルキッソス(ナルキッソスとエコー)、アポロンとダプネ(『アポロンとダプネ』)、夢の神モルペウス(モルペウス)など、本プロジェクトが扱う多くの神話の異伝・詳細な描写は、この作品に由来する。

中世の寓意的解釈

中世ヨーロッパでは、異教の神話を含む本作をキリスト教的に読み替える「道徳化されたオウィディウス(Ovide moralisé)」という寓意的注釈の伝統が発展し、異教神話をキリスト教文化の枠内で存続させる役割を果たした。

美術

ルネサンス〜バロック期の西洋美術における神話画の主題の多くは、本作に直接的な典拠を持つ。

文学

ラテン文学の代表的古典として、後世のヨーロッパ文学に絶大な影響を与え続けている。

関連ノード

参考文献

関連ノード(発見の質でグループ化)

隣接の発見