概要
カリストは、ギリシャ神話に登場するアルカディアのニンフ(あるいはアルカディア王リュカオンの娘)。ゼウス(ゼウス)に見初められて子(アルカス)をもうけたことがもとで熊(熊)に姿を変えられ、後に星座「大熊座」になったとされる変身神話。
各伝統における意味
ギリシャ神話(異伝の並立)
古典文献の間で細部が異なる複数の異伝が伝わる。有力な異伝の一つでは、狩猟の女神アルテミス(アルテミス)に仕え貞潔を誓っていたカリストが、アルテミスに変装したゼウスに欺かれて身ごもったことが発覚し、貞潔の誓いを破ったとしてアルテミス自身から罰せられ熊に変えられたとされる。別の異伝では、ゼウスの妻ヘラ(ヘラ)が夫の不義に嫉妬し、罰としてカリストを熊に変えたとされる。いずれの異伝でも、後にゼウスがカリストとその子アルカスを憐れみ、天に上げて星座(大熊座・小熊座)としたという結末で一致する。
文学
ローマの詩人オウィディウスの『変身物語』(『変身物語』)第2巻に、この神話の詳細な文学的記述がある。
文学
『変身物語』における記述は、ルネサンス以降の西洋絵画で本神話が主題として取り上げられる際の主要な典拠となった。
関連ノード
- ゼウス — カリストの子アルカスの父
- ヘラ — 異伝の一つでカリストを熊に変える神
- アルテミス — カリストが仕えた女神(異伝の一つでは罰する当事者)
- 熊 — カリストが変えられた姿
- 『変身物語』 — 神話の詳細な文学的記述を伝える一次資料
参考文献
- Ovid, Metamorphoses, trans. A.D. Melville, Oxford University Press, 1986(原典紀元前後). — カリスト神話の詳細な文学的一次資料
- Timothy Gantz, Early Greek Myth: A Guide to Literary and Artistic Sources, Johns Hopkins University Press, 1993. — 各神話の異伝を古典文献に即して整理した標準的資料集