辞典 / 神話

パンドラ


視点: 神話 / 西洋美術 / 文学
テーマ: ギリシャ神話

概要

パンドラは、ギリシャ神話における最初の女性。神々の合作として作られ、ゼウス(ゼウス)から贈られた「箱(あるいは壺)」を開けたことで、この世にあらゆる災いを解き放ったとされる。

ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス『パンドラ』(1896年)
ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス『パンドラ』(1896年、個人蔵)。Public domain, via Wikimedia Commons

語源

「パンドラ(Πανδώρα)」はギリシャ語で「全ての贈り物」を意味する。

各伝統における意味

ギリシャ神話

ヘシオドス『仕事と日々』によれば、プロメテウス(プロメテウス)が人類に火を盗み与えたことへの報復として、ゼウスは人類に災いをもたらすためパンドラを作らせ、プロメテウスの弟エピメテウスに与えた。パンドラが開けた壺(後世の伝承で「箱」に変化)からは、あらゆる災い・苦しみが世界に飛び出したが、最後に「希望」だけが壺の中に残ったとされる。この「希望が残ったこと」自体を災いの一つと見るか救いと見るかは、古代から解釈が分かれている。

「箱」への変化

原典のギリシャ語では「壺(ピトス)」だが、16世紀の人文主義者エラスムスがラテン語訳の際に「箱(ピュクシス)」と誤訳したことが、後世に広く定着した「パンドラの箱」というイメージの起源とされる。

文学

「パンドラの箱を開ける」は、取り返しのつかない災いを引き起こす行為の比喩として、現代でも西洋文化圏で広く用いられる慣用句。

関連ノード

参考文献

関連ノード(発見の質でグループ化)

隣接の発見