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大アルベルトゥス


視点: 錬金術 / 哲学 / 歴史 / 西洋魔術
テーマ: 錬金術

概要

大アルベルトゥス(Albertus Magnus、1200年頃-1280年)は、実在した中世スコラ学の神学者・哲学者・自然科学者。トマス・アクィナスの師としても知られ、後代に多くの錬金術書・魔術書が仮託される権威となった。

作者不詳による大アルベルトゥスの肖像版画(16世紀)
作者不詳『大アルベルトゥス肖像』(16世紀、フランス国立図書館蔵)。Public domain, via Wikimedia Commons

語源

「マグヌス(大いなる)」は、生前・死後を通じてその博学ぶりに与えられた尊称。

歴史

ドミニコ会士として、アリストテレス哲学の注釈・体系化に大きな業績を残し、当時のヨーロッパで最も博学な人物の一人として広く尊敬された。1931年、カトリック教会により列聖・教会博士に列せられている。

各伝統における意味

実在のスコラ学者として

自然科学(鉱物学、植物学、動物学)から神学・哲学まで、当時の学問全体にわたる著作を残した。実証的な観察を重視する姿勢は、当時としては先進的であったと評価される。

後代の仮託著者として

生前の博学ぶりから、死後、実際には彼が著したのではない多数の錬金術書・魔術書(『大アルベルトゥスの書』『小アルベルトゥスの書』など)が、権威づけのため彼の名に仮託されて流布した。これは中世〜近世のグリモワール(グリモワール)文献に広く見られる、著名な権威への仮託という現象の代表例である。

哲学

アリストテレス哲学のラテン西方への本格的な導入・体系化において重要な役割を果たした。

関連ノード

参考文献

関連ノード(発見の質でグループ化)

隣接の発見