辞典 / 人物

エッティラ


視点: タロット / 歴史
テーマ: タロット

概要

エッティラ(Etteilla、本名ジャン=バティスト・アリエット Jean-Baptiste Alliette、1738年-1791年)は、フランスの占術師。タロットを占いのみを目的として設計した最初のデッキ「グラン・エッティラ」を制作し、タロットを職業として専業的に実践した最初期の人物として知られる。

エッティラ(ジャン=バティスト・アリエット)の肖像
エッティラの肖像(『トートの書の理論と実践講座』(Cours théorique et pratique du livre de Thot)、1790年より)。Public domain, via Wikimedia Commons

語源

「エッティラ(Etteilla)」は、本名アリエット(Alliette)の綴りを逆に並べた筆名である。

歴史

種苗商として身を立てた後、占術を専業とするようになった。当初はアントワーヌ・クール・ド・ジェブラン(アントワーヌ・クール・ド・ジェブラン)が提示したタロット・エジプト起源説に強い影響を受け、自らの解釈を加えてこれを発展させた。1789年、既存の遊戯用タロットを改変・再構成し、占いを目的として一から設計した「グラン・エッティラ」と呼ばれるデッキを発表した。

各伝統における意味

占術専用デッキとしての革新性

それまでのタロットのオカルト的解釈が、既存の遊戯用デッキ(マルセイユ版タロット等、タロット・ド・マルセイユ(マルセイユ版))の図像を事後的に読み替える形で行われていたのに対し、エッティラは占いの実践に最適化した独自の図像・カード構成を一から設計した点で画期的であった。

学術的評価

エッティラの体系は、クール・ド・ジェブランのエジプト起源説を無批判に継承・拡張したものであり、歴史的な実証性はない。しかし、タロットを生業とする専業占術師という職業のあり方を確立した点、および「タロットは占いの道具として設計され得る」という発想を実践面で先駆けた点で、後のタロット占術の発展に大きな影響を与えた。

文学

複数の著作でグラン・エッティラの解釈体系を解説した。

関連ノード

参考文献

関連ノード(発見の質でグループ化)

由来の発見

隣接の発見