辞典 / 人物

聖パトリック


視点: 宗教 / 歴史
テーマ: なし

概要

聖パトリック(Saint Patrick、5世紀)は、アイルランドの守護聖人とされるキリスト教の宣教師。ローマ帝国支配下のブリテン島に生まれ、若くしてアイルランドに奴隷として連れ去られた後、脱走・帰郷を経て、司教としてアイルランドへの宣教に生涯を捧げたとされる。

ジャンバッティスタ・ティエポロによる聖パトリックを描いた宗教画(1746年、パドヴァ市立美術館蔵)
ジャンバッティスタ・ティエポロ『聖パトリック』(パドヴァ市立美術館、1746年)。Public domain, via Wikimedia Commons

歴史

生涯の詳細については、パトリック自身の著作とされる『告白録』(Confessio)が最も信頼できる一次史料とされるが、それ以外の伝記的事実の多くは後世(7世紀以降)の聖人伝によって大きく脚色されており、史実と伝承の区別には慎重な検討が必要とされる。

各伝統における意味

キリスト教(アイルランド)

三つ葉のクローバー(シャムロック、クローバー)を用いて三位一体(三位一体)の教義をアイルランドの異教徒に説いたという逸話で広く知られる。ただしこの逸話が確認できる最古の史料は18世紀のものであり、パトリック自身の時代(5世紀)に遡る同時代史料には見られない。後世に付加された伝承である可能性が高いというのが、現代の歴史学における有力な見解である。

現代文化

パトリックの祝日(3月17日、聖パトリックの日)は、アイルランドのみならず世界各地のアイルランド系コミュニティで広く祝われる祝祭日となっている。

関連ノード

参考文献

関連ノード(発見の質でグループ化)

隣接の発見