辞典 / 象徴

クローバー


視点: 象徴 / 宗教 / タロット / 現代文化
テーマ: 図像学

概要

クローバー(シャムロック)は、幸運・偶然の恵み・三位一体を象徴する西洋文化の図像モチーフ。アイルランドの守護聖人パトリックの伝承、および近代のルノルマンカードにおける図柄として、複数の伝統に登場する。

シロツメクサ(Trifolium repens)の植物図版。花・葉・莢の各部位を描き分けている
オットー・ヴィルヘルム・トメ『Flora von Deutschland, Österreich und der Schweiz』(1885年、ゲラ刊)所収、Trifolium repens(シロツメクサ)の図版。Public domain, via Wikimedia Commons

語源

英語 shamrock はアイルランド語 seamróg(「若草、小さなクローバー」の意)に由来する。

各伝統における意味

キリスト教(アイルランド)

5世紀のアイルランドの守護聖人パトリック(聖パトリック)が、三つ葉のクローバー(シャムロック)を用いて父・子・聖霊の三位一体(三位一体)の教義を異教徒に説いたという伝承が広く知られる。ただしこの逸話が同時代の史料に確認できるのは18世紀以降であり、史実性については学術的に慎重な扱いが必要とされる。

幸運の象徴

四つ葉のクローバーは、通常の三つ葉より稀少であることから、幸運の象徴として西洋の民間信仰に広く定着している。

ルノルマンカード

36枚から成るルノルマンカード(ルノルマンカード)の図柄の一つ。ささやかな幸運・一時的な喜びを表すとされる。

現代文化

聖パトリックの祝日(3月17日)を祝うシンボルとして、現代でも世界的に広く用いられる。

関連ノード

参考文献

関連ノード(発見の質でグループ化)

隣接の発見