概要
クラウディオス・プトレマイオス(Κλαύδιος Πτολεμαῖος、2世紀頃、ラテン語形 Claudius Ptolemaeus)は、エジプトのアレクサンドリアで活動したギリシャ語圏の天文学者・占星術師・地理学者。天動説を体系化した『アルマゲスト』と、西洋占星術の基礎理論を体系化した『テトラビブロス』(『テトラビブロス』)の著者として知られる。
歴史
ローマ帝国支配下のエジプト・アレクサンドリアで活動したことのみが確実とされ、生涯についての詳細な伝記的情報はほとんど残っていない。天文学における天動説モデルを集大成した『アルマゲスト』と並び、占星術の理論的基盤を体系化した『テトラビブロス』を著し、双方とも後世に絶大な影響を与えた。
各伝統における意味
占星術理論の体系化
『テトラビブロス』において、惑星同士の角度関係(アスペクト、アスペクト)が特別な意味を持つという理論を体系的に論じ、コンジャンクション(合、コンジャンクション(合))をはじめとする主要アスペクトの枠組みを確立した。この理論は、幾何学的に自然な角度(円を整数で等分する角度)が特別な意味を持つとする古代ギリシャの幾何学的宇宙観を背景とする。
天文学と占星術の未分化
古代においては天文学(アルマゲスト)と占星術(テトラビブロス)は同一人物が体系化する不可分の学問領域であり、両者が明確に分離されるのは近代科学の成立以降である点に注意が必要である。
現代文化
現代の西洋占星術で用いられるアスペクト理論の骨格は、今なおプトレマイオスの体系化に大きく依拠している。
関連ノード
- アスペクト — 体系化した占星術理論
- コンジャンクション(合) — 『テトラビブロス』で扱われた主要アスペクトの一つ
- 『テトラビブロス』 — 著した占星術の基礎文献
- ウィリアム・リリー — 千数百年後に英語圏で同様の体系化を成し遂げた占星術師
- ディグニティ — 『テトラビブロス』に関連する記述がある教説
参考文献
- Tamsyn Barton, Ancient Astrology, Routledge, 1994. — プトレマイオスを含む古代占星術研究の標準的学術文献
- Ptolemy, Tetrabiblos, trans. F.E. Robbins, Loeb Classical Library, Harvard University Press, 1940(原著2世紀頃). — プトレマイオス自身による占星術理論の一次資料