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ウィリアム・ウィン・ウェストコット


視点: 西洋魔術 / カバラ / 歴史
テーマ: 西洋魔術

概要

ウィリアム・ウィン・ウェストコット(William Wynn Westcott、1848年-1925年)は、イギリスの検死官・フリーメイソン・秘教研究者。サミュエル・リデル・マグレガー・メイザース(サミュエル・リデル・マグレガー・メイザース)、ウィリアム・ロバート・ウッドマン(ウィリアム・ロバート・ウッドマン)とともに、1888年に黄金の夜明け団(黄金の夜明け団)を共同創設した3人のうちの一人。

ウィリアム・ウィン・ウェストコットの肖像写真(1897年以前撮影)
ウィリアム・ウィン・ウェストコットの肖像写真(撮影者不詳、1897年以前)。Public domain, via Wikimedia Commons

歴史

本業は検死官(コロナー)であり、フリーメイソンとしても複数の高位に達していた。黄金の夜明け団創設の直接のきっかけとなった暗号文書「サイファー・マニュスクリプト」を入手し解読したのはウェストコットとされ、この文書に記された儀式の断片をもとに、団の創設が構想されたと伝えられる。文書の出所については、ドイツの女性秘教家「シュプレンゲル嬢」なる人物からの許可状によって正当化されたとウェストコットが主張したが、この人物の実在性・許可状の真正性については、当初から疑義が呈されており、現代の研究者の多くは、ウェストコット自身による創作の可能性が高いとみている。1897年、検死官という公職にありながら秘密結社の活動に関与していることが公になり、これを機に団の指導的地位から退いた。

各伝統における意味

カバラ研究者としての側面

ヘブライ語のカバラ文献『セフェル・イェツィラー(形成の書)』の英訳を手がけるなど、黄金の夜明け団のカバラ的教程の学術的基盤を提供した人物でもあった。

研究者の見解

歴史学者は、サイファー・マニュスクリプトおよびシュプレンゲル嬢をめぐるウェストコットの主張を、19世紀末のオカルト復興運動によく見られた「古い権威への仮託」の一例として位置づける。この点は、他の秘教文書(グリモワール等)に見られる仮託の構造と類似する。

関連ノード

参考文献

関連ノード(発見の質でグループ化)

隣接の発見