辞典 / 象徴


視点: 象徴 / 宗教 / 神話
テーマ: 図像学

概要

鳥は、空を飛ぶという性質から、天(神々の領域)と地(人間の領域)を媒介する存在として、西洋文化圏で古くから前兆・伝令・霊的知らせの象徴とされてきた。本プロジェクトでは、特定の種(・不死鳥など)に固有の意味を持つ個別の象徴とは別に、「鳥一般」が担ってきた媒介・前兆としての図像的機能を扱う。

ジャン=レオン・ジェロームの絵に基づく、古代ローマの鳥占官(アウグル)二人を描いた版画(1861年)
ジャン=レオン・ジェローム(原画)、ウスタッシュ・ロルセー(彫版)『笑う二人の鳥占官』(Le Magasin Pittoresque誌掲載版画、1861年)。Public domain, via Wikimedia Commons

歴史

古代ローマの公的占術「鳥占い(アウグリウム)」(鳥占い(アウグリウム))は、鳥の飛び方・鳴き声を神意の表れとして読み解く、国家の意思決定に組み込まれた制度的な占術技法であった。

各伝統における意味

古代ローマの国家占術

鳥占いにおいて、鳥は単なる観察対象ではなく、神々の意思を人間界に伝える媒介そのものとして扱われた。この「天と地を結ぶ媒介者」という位置づけは、後世の西洋文化圏における鳥の象徴的機能の原型の一つとされる。

ルノルマンカード

ルノルマンカード(ルノルマンカード)の「鳥(多くは2羽の小鳥として描かれる)」のカードは、会話・噂・情報のやり取りを象徴するカードとして用いられる。占術における神意の伝達という古代の観念とは異なる、日常的なコミュニケーションの比喩としての意味づけであるが、「鳥が知らせをもたらす媒介である」という機能的な共通性は、両者を緩やかに結ぶ古い象徴的連想として指摘できる。

関連ノード

参考文献

関連ノード(発見の質でグループ化)

隣接の発見