概要
棺は、死・終焉を直接的に示す図像であると同時に、埋葬という通過儀礼を経た先の変容・復活を暗示する両義的なモチーフ。タロットの「死神」(死神)カードが象徴する「文字通りの死ではなく終わりと始まり」という主題と重なる。
各伝統における意味
古代エジプト
古代エジプトのミイラ化と副葬品を伴う埋葬儀礼は、死後の再生・来世での存続という宗教的信仰と結び付いており、棺(石棺・人型棺)はこの信仰を体現する中心的な道具であった。
キリスト教
キリスト教では、埋葬は最後の審判における復活を待つ状態と位置づけられ、棺は単なる終焉ではなく、来るべき復活への通過点として宗教的に意味づけられる。
タロット・ルノルマンカード
タロットの「死神」カードが終焉と再生・変容を象徴するとされるのと同様に、ルノルマンカード(ルノルマンカード)における棺のカードも、文字通りの死だけでなく、大きな変化・停滞していた物事の終わりを象徴するとされることが多い。
関連ノード
参考文献
- J.E. Cirlot, A Dictionary of Symbols, trans. Jack Sage, 2nd ed., Routledge, 1971. — 象徴図像学の標準的参照辞典