概要
砂時計は、時間の経過・人生の有限性を象徴する伝統的な図像。西洋美術において、髑髏(髑髏)などとともに「時の流れの無常」を表すモチーフとして繰り返し用いられてきた。
歴史
砂時計という道具自体は14世紀頃のヨーロッパで実用化されたとされ、その普及とともに絵画上のモチーフとしても定着していった。
各伝統における意味
西洋美術(ヴァニタス・メメント・モリ)
17世紀オランダのヴァニタス静物画をはじめ、人生のはかなさ・時間の経過を主題とする絵画に頻出するモチーフ。アルブレヒト・デューラーの銅版画『メレンコリア I』(『メレンコリア I』)にも、多面体・魔方陣とともに砂時計が描き込まれている。
タロット
タロットの「節制」(節制)カードでは、時間・バランスを象徴する文脈で砂時計が図像に用いられることがある(ただし版によって図像は異なり、全ての「節制」カードに砂時計が描かれるわけではない)。
関連ノード
- 『メレンコリア I』 — 砂時計が描き込まれた代表的作品
- 節制 — 砂時計が図像に用いられることがあるタロットカード
- 髑髏 — 共に「無常」を表すモチーフ
参考文献
- J.E. Cirlot, A Dictionary of Symbols, trans. Jack Sage, 2nd ed., Routledge, 1971. — 象徴図像学の標準的参照辞典
- Raymond Klibansky, Erwin Panofsky, Fritz Saxl, Saturn and Melancholy: Studies in the History of Natural Philosophy, Religion, and Art, Nelson, 1964. — 『メレンコリア I』の図像学的解釈を確立した古典的研究