辞典 / 象徴

ネズミ


視点: 象徴 / 神話 / タロット
テーマ: 図像学

概要

ネズミ(鼠)は、西洋の象徴体系において小さな不安・損失・疫病を表す一方、ギリシャ神話ではアポロン神の一側面と結び付けられる、両義的な動物モチーフ。

ネズミを描いた古典的な銅版画(エッチング)
ヤン・マンケス《ネズミ》(Muis)、エッチング、1916年頃、アムステルダム国立美術館(Rijksmuseum)所蔵。Public domain, via Wikimedia Commons

各伝統における意味

ギリシャ神話

アポロン(アポロン)は「スミンテウス(Smintheus、「ネズミの」の意)」という異名を持つとされる。ホメロス『イリアス』第1巻では、神官クリューセースがこの異名でアポロンに祈り、ギリシャ軍に疫病をもたらす場面が描かれる。ネズミが疫病を媒介する存在として恐れられる一方、その疫病を統御する神としてアポロンが呼ばれたとする説が有力である。

ルノルマンカード

36枚から成るルノルマンカード(ルノルマンカード)の図柄の一つ。損失・不安・消耗を表すとされる。

文学

『イリアス』第1巻の疫病の場面は、西洋文学における最初期のネズミ・疫病の結び付きの記述の一つとされる。

関連ノード

参考文献

関連ノード(発見の質でグループ化)

隣接の発見