辞典 / 象徴

二柱(ボアズとヤキン)


視点: 象徴 / 宗教 / 西洋魔術 / タロット / カバラ
テーマ: 図像学

概要

「ボアズ」と「ヤキン」は、旧約聖書列王記上7章に登場する、ソロモン神殿の入口に建てられた2本の青銅の柱の名。近代西洋秘教(フリーメイソン、黄金の夜明け団)では、この2柱が「均衡」を象徴する図像として頻繁に用いられる。

黒と白の二本の柱(ボアズとヤキン)の間に座る女教皇を描いたタロットカード
パメラ・コールマン・スミス画『女教皇(The High Priestess)』、ライダー・ウェイト・スミス版タロット(1909年刊)。黒と白の二本の柱がボアズとヤキンを表すとされる。Public domain, via Wikimedia Commons

語源

「ヤキン」はヘブライ語で「彼は据える」、「ボアズ」は「彼のうちに力あり」を意味するとされるが、それぞれの語義の確定的な解釈は定まっていない。

歴史

列王記上7章15〜22節に、ソロモン神殿の玄関前に建てられた2本の柱の詳細な記述がある。歴史的な神殿自体は紀元前586年のバビロニアによる破壊で失われており、柱の実際の姿は考古学的に直接確認できない。

各伝統における意味

旧約聖書(列王記)

ソロモン神殿の建築要素としての記述であり、当時特別な象徴的意味を担っていたかどうかは聖書本文からは明確ではない。

フリーメイソン

フリーメイソンの儀礼・図像体系では、ボアズとヤキンが重要なシンボルとして採用され、入門儀礼の図像に頻出する。

近代西洋秘教(黄金の夜明け団以降)

タロットの「女教皇」(女教皇)カードのライダー・ウェイト版の図像では、黒と白の二本の柱(ボアズとヤキン)の間に、帳(帳(ヴェール))を背にして女教皇が座る姿で描かれる。これは、対立する二つの原理(陽と陰、能動と受動など)の間の均衡・調停を象徴するとされる、近代西洋秘教における再解釈である。生命の木における「均衡の柱(慈悲の柱・峻厳の柱・中央の柱)」という構造との類比で語られることもあるが、これは本プロジェクト独自の整理ではなく、西洋秘教内部でしばしば言及される類比である点に注意する。

関連ノード

生命の木から見た整理(任意)

本項は本プロジェクト独自の整理モデルであり、歴史的事実の記述ではない。西洋秘教の一部の解釈では、生命の木の「峻厳の柱」「慈悲の柱」との類比で語られることがある。

参考文献

関連ノード(発見の質でグループ化)

隣接の発見