概要
『コンフェッシオ・フラテルニタティス(Confessio Fraternitatis、「同胞団の告白」の意)』は、1615年にドイツで匿名出版された小冊子。前年刊行の『ファーマ・フラテルニタティス』(『ファーマ・フラテルニタティス』)に続く第二の薔薇十字文書であり、同胞団の主張をラテン語でより明確に、かつ強い調子で補強した。
語源
「コンフェッシオ(Confessio)」はラテン語で「告白・信仰告白」の意。
歴史
1615年、『秘教哲学小考(Secretioris Philosophiae Consideratio Brevis)』という著作に付随する形でラテン語で出版された。『ファーマ』がドイツ語で書かれ物語的性格が強かったのに対し、『コンフェッシオ』はより教義的・宣言的な調子を持ち、既存の宗教的権威(特にローマ教皇庁)への批判的姿勢を一層明確に打ち出している。
各伝統における意味
内容
同胞団がアダムの時代から連綿と伝えられた叡智の継承者であること、金銭的利益を目的としないこと、そして万物の真理が近く神によって明らかにされるという終末論的な期待を強調し、『ファーマ』同様、賛同者への接触を呼びかける内容を含む。
研究者の見解
『ファーマ』と合わせて、歴史学者フランセス・イエイツらは本書を、実在する組織の記録ではなく、宗教改革後のヨーロッパにおける宗教的・政治的緊張を背景とした思想的宣言文の一部として位置づけている。両文書は不可分の一対として扱われることが多い。
関連ノード
- 薔薇十字団 — 本書の刊行によって主張が補強された運動
- 『ファーマ・フラテルニタティス』 — 前年に刊行された第一の薔薇十字文書
- クリスティアン・ローゼンクロイツ — 両文書が語る伝説上の創始者
参考文献
- Frances A. Yates, The Rosicrucian Enlightenment, Routledge & Kegan Paul, 1972. — 薔薇十字文書の思想史的背景を扱う古典的研究
- Christopher McIntosh, The Rosicrucians: The History, Mythology, and Rituals of an Esoteric Order, rev. ed., Weiser Books, 1998. — 薔薇十字運動史の一般向け概説