辞典 / 文献

ヘルメス文書


視点: ヘルメス思想 / 宗教 / 哲学
テーマ: ヘルメス思想

概要

『ヘルメス文書』(古代ギリシャ語: Corpus Hermeticum)は、ヘルメス・トリスメギストス(ヘルメス・トリスメギストス)に仮託された、17篇の哲学的・宗教的対話篇からなる文献群。ヘルメス思想(ヘルメス思想)の中心的文献とされる。

歴史

紀元後1〜3世紀頃のヘレニズム期エジプトで、複数の著者によって時代を経て編纂されたと考えられている。冒頭の第1篇「ポイマンドレース」が特に有名。ビザンツ帝国で写本として伝承され、15世紀にコジモ・デ・メディチがコンスタンティノープル陥落前後に写本を入手し、人文学者マルシリオ・フィチーノ(マルシリオ・フィチーノ)に翻訳を委嘱した。フィチーノは当時翻訳中であったプラトンの著作を中断してまでヘルメス文書の翻訳を優先したとされ、この逸話は当時の文献への評価の高さを物語る。

各伝統における意味

ヘレニズム期の宗教哲学

神による宇宙創造、人間の魂の堕落と上昇(グノーシス、霊知による救済)といった主題が、対話形式で論じられる。

ルネサンス期の受容

フィチーノのラテン語訳(1471年出版)は、キリスト教以前の「太古の神学」の証拠として熱狂的に受容され、ルネサンス期の新プラトン主義・秘教思想に大きな影響を与えた。

関連ノード

参考文献

関連ノード(発見の質でグループ化)

隣接の発見