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ヘルメス・トリスメギストス


視点: ヘルメス思想 / 宗教 / 歴史
テーマ: ヘルメス思想

概要

ヘルメス・トリスメギストス(古代ギリシャ語: Ἑρμῆς ὁ Τρισμέγιστος、「三重に偉大なるヘルメス」の意)は、ヘルメス思想(ヘルメス思想)の文献群の仮託著者とされる、半ば伝説的な人物。実在した単一の歴史的人物として同定することはできない。

シエナ大聖堂の床モザイクに描かれたヘルメス・トリスメギストス(ジョヴァンニ・ディ・ステファノ制作、1488年)
ジョヴァンニ・ディ・ステファノ『ヘルメス・トリスメギストス』床モザイク(シエナ大聖堂、1488年)。Public domain, via Wikimedia Commons

語源

「トリスメギストス(三重に偉大な)」という称号の由来には諸説あり、確定していない。

歴史

ヘレニズム期エジプトにおいて、ギリシャ神話の神ヘルメス(ヘルメス)と、エジプトの知恵・書記の神トトが習合(シンクレティズム)した結果として形成された人格とされる。ギリシャ神話の神ヘルメス本人、エジプトの神トト、そして「ヘルメス・トリスメギストス」という半ば人間的な賢者・著者像は、それぞれ層の異なる別個の存在として区別する必要がある。

各伝統における意味

ヘルメス思想における位置づけ

『ヘルメス文書』(ヘルメス文書)をはじめとする文献群の語り手・仮託著者とされる。文献内では、弟子(タト、アスクレピオスなど)に神・宇宙・魂について教える賢者として描かれる。

ルネサンス期の理解

ルネサンス期の人文主義者たちは、ヘルメス・トリスメギストスをモーセ(モーセ)と同時代かそれ以前に生きた実在のエジプトの賢者と信じていたが、これは後の文献学的研究(17世紀のアイザック・カソーボンによる年代批判)によって否定された、当時の誤った歴史認識である。

関連ノード

参考文献

関連ノード(発見の質でグループ化)

隣接の発見