概要
三区分(モダリティ、modality)は、黄道十二宮の12サインを、活動宮(活動宮)・不動宮(不動宮)・柔軟宮(柔軟宮)の3グループに分類する占星術上の体系。四元素(四元素)による4分類とは独立した、もう一つの軸となる分類体系である。
歴史
四元素による分類と同様、古代ギリシャ占星術の段階で既に確立していたとされる分類体系。英語では modality(性質)または quadruplicity(クオドルプリシティ、各グループに4サインが属することに由来する語)と呼ばれる。
各伝統における意味
占星術における位置づけ
12サインは、四元素(火・地・風・水の4分類)と三区分(活動宮・不動宮・柔軟宮の3分類)という、2つの独立した軸によって分類される。1つのサインは必ずこの2軸の組み合わせの一つに属し(例: 牡羊座は火の活動宮)、同じ元素・同じ区分の組み合わせを持つサインは存在しない(3区分×4元素=12通りの組み合わせが、12サインにちょうど一対一で対応する)。それぞれのグループの詳細な性質については、活動宮・不動宮・柔軟宮の各ノードを参照。
用語上の注意(トリプリシティとの混同)
この三区分(モダリティ)の体系は、ディグニティノードで扱う「三区分(トリプリシティ、triplicity)」とは全く別の分類体系である点に注意が必要である。トリプリシティは元素(火・地・風・水)によるサインの4グループ分け(1グループあたり3サイン)を指す占星術用語であり、本ノードが扱う活動宮・不動宮・柔軟宮によるモダリティの3グループ分け(1グループあたり4サイン)とは異なる軸の分類体系である。日本語では両者がともに「三区分」と訳されることがあり、文脈による混同を避ける必要がある。
関連ノード
- 活動宮 — 三区分を構成するグループの一つ
- 不動宮 — 三区分を構成するグループの一つ
- 柔軟宮 — 三区分を構成するグループの一つ
- 黄道十二宮 — 三区分によって分類される体系
- 四元素 — 三区分とは独立したもう一つの分類軸
- ディグニティ — 「三区分(トリプリシティ)」という別概念を扱うノード(用語の混同に注意)
参考文献
- Nicholas Campion, A History of Western Astrology, Volume I: The Ancient and Classical Worlds, Continuum, 2008. — 古代〜古典期の西洋占星術史の標準的学術研究
- Tamsyn Barton, Ancient Astrology, Routledge, 1994. — 古代ギリシャ・ローマにおける占星術の実践と理論の学術研究