概要
数の5は、ピタゴラス派の数論において、最初の偶数(2、女性原理とされた)と最初の奇数(3、男性原理とされた)を足した数として「結婚数」と呼ばれた。近代西洋魔術では、五芒星(五芒星(ペンタグラム))の頂点の数として、四元素と霊を合わせた5つの要素の象徴としても用いられる。
歴史
ピタゴラス派の伝承では、5は2(偶数・女性原理)と3(奇数・男性原理)の結合として「結婚(ガモス)」を象徴する数とされた。
各伝統における意味
ピタゴラス派の数論
2と3の和として、対立する原理の結合・調和を象徴する数とされた。
人体との対応
人間の五感、手足の指の数(各5本)など、人体の構造と結び付けて語られることも多い。ウィトルウィウス的人体図(レオナルド・ダ・ヴィンチ(レオナルド・ダ・ヴィンチ)の図で有名)のように、人体を五芒星型に広げた姿と関連づける解釈も近世以降に見られる。
近代西洋魔術における五芒星
黄金の夜明け団以降の体系では、五芒星の5つの頂点に四元素(火・風・水・地)と第五元素(霊、エーテル)が配当される(詳細は五芒星(ペンタグラム)を参照)。これは古代ピタゴラス派の数論とは別系統の、近代西洋秘教における独自の展開である。
現代の通俗的数秘術
現代の大衆的な数秘術では、5は「変化」「自由」「冒険」などの性格を象徴するとされることが多い。
関連ノード
- ペンタクルの5 — 対応する小アルカナ数札(ペンタクルのスート)
- ソードの5 — 対応する小アルカナ数札(剣のスート)
- カップの5 — 対応する小アルカナ数札(杯のスート)
- ワンドの5 — 対応する小アルカナ数札(杖のスート)
- 数秘術 — 上位の伝統
- レオナルド・ダ・ヴィンチ — ウィトルウィウス的人体図の作者
- 五芒星(ペンタグラム) — 5つの頂点を持つ近代西洋魔術の中心的シンボル
参考文献
- Walter Burkert, Lore and Science in Ancient Pythagoreanism, trans. Edwin L. Minar, Harvard University Press, 1972. — ピタゴラス派の数論研究の標準的学術文献
- Christopher Butler, Number Symbolism, Routledge & Kegan Paul, 1970. — 西洋文化における数象徴の歴史を扱う標準的研究