概要
ヒソプ(学名 Hyssopus officinalis、ただし旧約聖書に登場する植物が現在のヒソプ属と同一種かは学術的に議論がある)は、旧約聖書の清めの儀式に繰り返し登場する植物。西洋薬草学では木星(木星)に支配される植物とされる。
語源
「ヒソプ(Hyssop)」は、ヘブライ語 אֵזוֹב(エゾヴ)に由来するギリシャ語 ὕσσωπος(ヒュッソーポス)を経た語。
歴史
古代ギリシャの医学書にも記載される薬草だが、西洋文化圏における最も著名な言及は旧約聖書に由来する。植物学的には、聖書のヘブライ語「エゾヴ」が現在のヒソプ属植物と厳密に同一かどうかは特定されておらず、マジョラムの一種など複数の候補植物が学術的に議論されている。
各伝統における意味
占星術的薬草学
木星に支配される植物とされ、呼吸器系の症状への効能と結び付けられた。
旧約聖書における清めの儀式
出エジプト記12章では、モーセ(モーセ)が伝える過越の儀式で子羊の血を戸口に塗るための道具として、レビ記14章では重い皮膚病からの清めの儀式に、民数記19章では死体に触れた者の清めの儀式に、それぞれヒソプが用いられる。詩篇(詩篇)51篇7節「ヒソプをもって我が罪を除きたまえ」にも、清めの象徴として言及される。
新約聖書における言及
ヨハネ福音書19章29節では、磔刑にされたイエスに酸いぶどう酒を含ませる際、ヒソプの茎が用いられたとされる。
関連ノード
参考文献
- Nicholas Culpeper, Culpeper’s Complete Herbal, 1653(近年版: Wordsworth Editions, 1995). — 占星術的薬草学における惑星対応の一次資料
- James L. Kugel, The Bible As It Was, Harvard University Press, 1997. — 聖書における植物言及の解釈史を扱う学術研究