辞典 / 文献

詩篇


視点: 宗教 / 文学 / 歴史
テーマ: 旧約聖書

概要

『詩篇』は、旧約聖書に収められる150編の詩・歌からなる文書。賛美・嘆願・感謝・哀歌など多様な形式の詩を含み、ユダヤ教・キリスト教双方の礼拝・祈祷の伝統において最も広く用いられてきた文書の一つ。

語源

ヘブライ語原題 תְּהִלִּים(テヒリーム、「賛美」の意)。「詩篇(Psalms)」はギリシャ語 ψαλμός(プサルモス、「弦楽器に合わせて歌う歌」の意)に由来する。

歴史

伝統的にダビデ王(ダビデ王)が多くの詩篇の著者とされるが、詩篇集全体は複数の著者・時代にわたって編纂されたコレクションであることが、現代の聖書学では広く認められている。成立年代は、最も古い層で王国時代、最も新しい層で捕囚後期にまで及ぶとされる。

各伝統における意味

ユダヤ教における位置づけ

シナゴーグでの礼拝・祈祷において中心的な役割を果たし、今日でも広く朗誦される。

キリスト教における位置づけ

修道院の日課の祈祷(聖務日課)の中心に据えられ、また新約聖書でイエスの受難の予型として引用される詩篇(詩篇22篇など)は、キリスト論的に重要視される。

清めの象徴としての言及

詩篇51篇7節「ヒソプ(ヒソプ)をもって我が罪を除きたまえ」は、悔悛の詩篇の代表として広く知られ、出エジプト記の清めの儀式のイメージを比喩的に転用した表現である。

文学

西洋文学史における詩的表現の源流の一つとして、比喩・並行法(パラレリズム)などのヘブライ詩の技法が広く影響を与えた。

関連ノード

参考文献

関連ノード(発見の質でグループ化)

隣接の発見