辞典 / 人物

アリアドネ


視点: 神話 / 西洋美術
テーマ: ギリシャ神話

概要

アリアドネは、ギリシャ神話に登場するクレタ島の王女。英雄テセウスが迷宮(ラビュリントス)からの脱出に成功する手助け(テセウスとミノタウロス)をしたことで知られ、後にディオニュソス(バッカス、ディオニュソス)の妻となったとされる。

ジョン・ヴァンダーリン『ナクソス島で眠るアリアドネ』(1809年-1814年)
ジョン・ヴァンダーリン『ナクソス島で眠るアリアドネ』(ペンシルベニア美術アカデミー、1809年-1814年)。Public domain, via Wikimedia Commons

各伝統における意味

テセウスとの物語

クレタ王ミノスの娘であったアリアドネは、迷宮に挑むアテナイの英雄テセウスに恋をし、迷宮の出口を見失わないよう毛糸玉を渡した(「アリアドネの糸」として、複雑な問題を解決する手がかりの比喩として現代でも用いられる)。テセウスはミノタウロスを倒し脱出に成功する(テセウスとミノタウロス)が、その後アリアドネをナクソス島に置き去りにしたとされる。置き去りの理由については、忘却・神の指示・心変わりなど複数の異伝が伝わる。

ディオニュソスとの結婚

ナクソス島で悲嘆に暮れるアリアドネの前にディオニュソスが現れ、彼女を妻に迎えたとされる(『バッカスとアリアドネ』を参照)。彼女の冠は、後に星座(かんむり座)になったとする伝承も伝わる。

美術

ティツィアーノ『バッカスとアリアドネ』をはじめ、置き去りにされた彼女とディオニュソスの出会いの場面は、西洋美術で繰り返し描かれた主題である。

文学

古代ローマの詩人カトゥルス(カトゥルス)やオウィディウスの作品に、アリアドネをめぐる物語が伝えられている。

現代文化

「アリアドネの糸」という表現は、複雑な問題を解決するための手がかり・道しるべを指す比喩として、現代でも広く用いられる。

関連ノード

参考文献

関連ノード(発見の質でグループ化)

文脈の発見

隣接の発見