概要
アリストテレス(Ἀριστοτέλης、紀元前384年-紀元前322年)は、古代ギリシャの哲学者。プラトン(プラトン)の弟子で、後にアレクサンドロス大王の家庭教師も務めた。四元素説(四元素)を体系化するなど、論理学・自然学・倫理学・生物学に至る広範な分野で西洋思想の基礎を築いた。
歴史
アテナイのプラトンのアカデメイアで20年近く学んだ後、独自の学園「リュケイオン」を設立した。膨大な著作群を残し、その体系は中世スコラ哲学の権威的典拠として「哲学者(The Philosopher)」と呼ばれるほどの地位を占めた。
各伝統における意味
四元素の体系化
エンペドクレス(エンペドクレス)に帰される火・風・水・地の四元素説を、乾湿・寒温という2組の対立する性質の組み合わせとして理論的に体系化した(『生成と消滅について』等)。この体系は、中世〜近世の自然哲学・医学(四体液説)・錬金術の基礎理論として長く受け入れられた。
経験主義的立場
プラトンのイデア論(超越的な形相の実在を説く)に対し、アリストテレスは事物に内在する形相・個別の経験的観察を重視する立場を取ったとされ、両者の対比はラファエロ『アテナイの学堂』(『アテナイの学堂』)の図像プログラムでも視覚化されている。
哲学
論理学(三段論法)の体系化者として、西洋哲学における論証の枠組みそのものを形作った。
関連ノード
参考文献
- Jonathan Barnes (ed.), The Cambridge Companion to Aristotle, Cambridge University Press, 1995. — アリストテレス研究の標準的概説書
- Aristotle, On Generation and Corruption, trans. C.J.F. Williams, Clarendon Press, 1982(原典 紀元前4世紀頃). — 四元素に性質(熱冷乾湿)を体系づけた一次資料