辞典 / タロットカード


視点: タロット / 西洋魔術 / ヘルメス思想 / 西洋占星術
テーマ: タロット

概要

タロット大アルカナの18番。不安・幻惑・無意識を表すとされるカード。天体としての、および占星術上の惑星としての月とは別のカードである点に注意(惑星の月とはassociated_withの関係にとどまる。詳細は下記)。

ライダー・ウェイト・スミス版タロット『月』
パメラ・コールマン・スミス画『月』(ライダー・ウェイト・スミス版タロット、1909年)。Public domain, via Wikimedia Commons

図像の変遷

マルセイユ版タロット『月』
マルセイユ版タロット『月』(ニコラ・コンヴェル版木、Bibliothèque nationale de France所蔵、1809年-1833年頃の刷り)。Public domain, via Wikimedia Commons
ヴィスコンティ・スフォルツァ版タロット『月』
ヴィスコンティ・スフォルツァ版タロット『月』(1450年頃)。Public domain, via Wikimedia Commons

ヴィスコンティ・スフォルツァ版では、狩猟の女神ディアナが三日月を掲げる図像で、後の犬やザリガニはまだ現れない。マルセイユ版になると、二匹の犬(または犬と狼)が月に向かって吠え、水面からザリガニが現れ、背景に二つの塔が立つという構図が確立し、月は横顔で描かれるようになった。ライダー・ウェイト版はこの構図をほぼ踏襲しつつ、したたる雫をヘブライ文字ヨッドに置き換えるなど、オカルト的な再解釈を加えている。

歴史

初期のイタリアのデッキから、月を見上げる二人の占星術師あるいは犬()の図像として存在した。

各伝統における意味

ゴールデン・ドーン以降のオカルト的解釈

ヘブライ文字の伝統的分類では、月(タロットカード)の配当パスであるコフ(ק)は「単字」に属し、黄道十二宮のうち魚座(魚座)に配当される。これは天体としての月が伝統的7惑星の一つとして生命の木の第9セフィラ「イエソド」に配当される対応(イエソド)とは別系統の対応表である。同じ「月」という名を持つカードと天体が、生命の木上では異なる場所(パスとセフィラ)に配当される点は、対応表を読む上で混同しやすい典型例である。

美術

犬()と狼、あるいは2頭の犬が月に向かって吠える図像、ザリガニが水中から現れる図像がライダー・ウェイト版で定着している。

関連ノード

生命の木から見た整理(任意)

本項は本プロジェクト独自の整理モデルであり、歴史的事実の記述ではない。黄金の夜明け団の対応表では22パスのうちコフ(ק)のパス(path-qoph)に配当されるとされる。

参考文献

関連ノード(発見の質でグループ化)

対応の発見

隣接の発見