概要
システィーナ礼拝堂天井画は、ミケランジェロ(ミケランジェロ・ブオナローティ)が1508年から1512年にかけて制作したフレスコ画。『創世記』(創世記)の天地創造から大洪水に至る9つの場面を中心に、預言者・巫女(シビュラ)像などを含む壮大な図像プログラムからなる。
歴史
教皇ユリウス2世(教皇ユリウス2世)の依頼により、バチカン宮殿システィーナ礼拝堂の天井に制作された。ミケランジェロ自身は彫刻家としての自負が強く、当初この依頼に消極的だったと伝えられるが、結果として西洋美術史上最も著名なフレスコ画群の一つとなった。
各伝統における意味
キリスト教美術における位置づけ
中央部の9場面(光と闇の分離、天体の創造、アダムの創造、エヴァの創造、原罪と楽園追放、ノアの燔祭、大洪水、ノアの泥酔)は、『創世記』の物語を視覚的に体系化した図像プログラムとして機能する。
「アダムの創造」の図像
神とアダム(アダムとエヴァ)の指が触れ合う(実際には触れずわずかに離れている)構図で描かれる「アダムの創造」は、天井画の中でも特に著名な場面となった。
現代文化
「アダムの創造」の構図(指と指が触れ合う図像)は、現代のポピュラーカルチャーでも繰り返しパロディ・オマージュとして引用される。
関連ノード
- ミケランジェロ・ブオナローティ — 制作者
- 創世記 — 主題となった文献
- アダムとエヴァ — 「アダムの創造」の主題
- 教皇ユリウス2世 — 依頼主
参考文献
- William E. Wallace, Michelangelo: The Artist, the Man, and His Times, Cambridge University Press, 2010. — 制作背景を含むミケランジェロ研究の標準的学術文献
- Ross King, Michelangelo and the Pope’s Ceiling, Walker & Company, 2003. — 制作過程を扱う一般向け学術書