概要
数の4は、ピタゴラス(ピタゴラス)派の数論において特に神聖視された「テトラクテュス」(1・2・3・4を三角形状に積み上げた図形、合計10)を構成する数の一つで、安定・秩序・物質世界の完成を象徴する。
歴史
ピタゴラス派は「テトラクテュス(4つ組)」と呼ばれる図形(点を三角形状に1個・2個・3個・4個と積み上げ、合計10点になる図)を神聖な誓いの対象とするほど重視したとされる。
各伝統における意味
ピタゴラス派の数論
4はテトラクテュスを構成する要素であると同時に、幾何学において初めて立体(四面体)を構成できる数とされ、物質世界の秩序・安定性の象徴とされた。
四元素との関連
古代ギリシャ自然哲学における四元素説(火・風・水・地、四元素)は、4という数が物質世界の構成原理として重視されたことと関連づけて語られることがある。ただし四元素説とピタゴラス派の数論は、それぞれ独立に発展した別系統の思想であり、両者を歴史的に同一の起源に帰してはならない。
西洋占星術のアスペクトとの関連
円を4等分する角度は、占星術のアスペクトにおけるスクエア(スクエア(四分))に対応する。
現代の通俗的数秘術
現代の大衆的な数秘術では、4は「安定」「秩序」「実用性」などの性格を象徴するとされることが多い。
関連ノード
- ペンタクルの4 — 対応する小アルカナ数札(ペンタクルのスート)
- ソードの4 — 対応する小アルカナ数札(剣のスート)
- カップの4 — 対応する小アルカナ数札(杯のスート)
- ワンドの4 — 対応する小アルカナ数札(杖のスート)
- 数秘術 — 上位の伝統
- スクエア(四分) — 円を4等分する角度に対応するアスペクト
- 四元素 — 4という数と関連づけて語られる自然哲学の体系
- ピタゴラス — テトラクテュスを神聖視した学派の始祖
参考文献
- Walter Burkert, Lore and Science in Ancient Pythagoreanism, trans. Edwin L. Minar, Harvard University Press, 1972. — ピタゴラス派の数論研究の標準的学術文献
- Christopher Butler, Number Symbolism, Routledge & Kegan Paul, 1970. — 西洋文化における数象徴の歴史を扱う標準的研究