概要
ルベド(赤化、ラテン語: Rubedo)は、錬金術の大いなる業(マグヌム・オプス、大いなる業(マグヌム・オプス))における最終段階とされる色彩変化。アルベド(白化、アルベド(白化))に続き、物質が赤く変じ、賢者の石(賢者の石)の完成に至るとされる。
語源
ラテン語 rubedo は「赤さ」の意。
歴史
一部の文献では、ニグレド・アルベドの間に「キトリニタス(黄化)」という段階を挟む四段階説も伝わるが、後代の錬金術文献では黒・白・赤の三段階説が主流になったとされる。
各伝統における意味
伝統的な色彩段階説
アルベドで浄化された物質が赤色に変じ、賢者の石(卑金属を金に変え、不老不死をもたらすとされる究極の物質)の完成に至る、大いなる業の最終段階とされる。
20世紀の心理学的再解釈
ユング心理学では、ルベドは個性化過程(個性化)の完成、自己(セルフ)の実現・統合の局面の比喩として再解釈された。これは近代の心理学的解釈であり、錬金術師たち自身が意図した意味とは区別する必要がある。
関連ノード
- 大いなる業(マグヌム・オプス) — 上位概念
- アルベド(白化) — 先行する段階
- 賢者の石 — この段階で完成に至るとされる到達目標
- 三原質 — ユング心理学で並べて再解釈される別系統の理論
- 個性化 — この段階になぞらえられる過程の完成
参考文献
- Lawrence M. Principe, The Secrets of Alchemy, University of Chicago Press, 2013. — 錬金術史研究の近年の標準的概説書
- C.G. Jung, Psychology and Alchemy, Collected Works Vol. 12, 2nd ed., Princeton University Press, 1968. — 錬金術の心理学的再解釈の代表作