辞典 / 象徴

輪(車輪)


視点: 象徴 / 神話 / 宗教 / タロット
テーマ: 図像学

概要

輪(車輪)は、運命・循環・栄枯盛衰を象徴する伝統的な図像。中世ヨーロッパの「運命の輪(ロタ・フォルトゥナエ)」の観念、およびタロットの「運命の輪」カードの図像として知られる。運命を糸として視覚化するモイライ(モイライ(運命の三女神))とは異なる、車輪という別系統の視覚的モチーフによる運命の表象である。

エドワード・バーン=ジョーンズ『運命の輪』(1875年-1883年、オルセー美術館)。輪の上で昇る者・戴冠する者・転落する者が描かれる
エドワード・バーン=ジョーンズ『運命の輪』(1875年-1883年、オルセー美術館)。フォルトゥナが回す輪の上で栄枯盛衰する人物群を描く。Public domain, via Wikimedia Commons

歴史

古代ローマの運命の女神フォルトゥナ(フォルトゥナ)が操る輪という観念(ボエティウス『哲学の慰め』(『哲学の慰め』)での言及が特に影響力を持った)が、中世ヨーロッパの写本・彫刻に広く描かれる「運命の輪」の図像伝統の起源とされる。輪の頂点で王冠(王冠)を戴く者が、輪が回転するにつれて転落していく様が描かれ、地位・栄華の無常を戒める図像として用いられた。

各伝統における意味

中世ヨーロッパ(運命の輪)

貴賤を問わず全ての人間の運命が絶えず上下するという、中世的な運命観を視覚化した図像として、大聖堂のバラ窓の意匠などにも取り入れられた。

タロット

タロットの「運命の輪」(運命の輪)カードは、この中世の運命の輪の図像伝統を直接引き継いでいる。

文学

ボエティウス『哲学の慰め』(『哲学の慰め』、6世紀)における運命の輪の記述は、中世ヨーロッパ文学に大きな影響を与えた。

関連ノード

参考文献

関連ノード(発見の質でグループ化)

隣接の発見