概要
タロット大アルカナの20番。覚醒・再生・裁きを表すとされるカード。
図像の変遷
ヴィスコンティ・スフォルツァ版では、中央に神(天の父)が剣と宝珠を手に描かれ、その両脇で喇叭を持つ二人の天使が旗を掲げ、下方の一つの墓から三人の裸の人物が蘇る。マルセイユ版になると神の姿は消え、聖ゲオルギウス十字の旗を掲げた喇叭を吹く天使が画面の大半を占める中心的存在となった。ライダー・ウェイト版はこの構図をほぼ引き継ぎつつ、蘇る人物をそれぞれ別の棺から立ち上がらせるなど細部を変えている。
歴史
初期のイタリアのデッキから、天使のラッパの音に応じて墓から蘇る人物たちの図像として存在した。キリスト教の「最後の審判」(最後の審判)の図像伝統に由来する。
各伝統における意味
キリスト教美術との関係
新約聖書ヨハネの黙示録(ヨハネの黙示録)に記される終末の審判の場面が、中世〜ルネサンス期の教会美術で広く描かれた図像伝統を引き継ぐ。
ゴールデン・ドーン以降のオカルト的解釈
ヘブライ文字の伝統的分類(『形成の書』の「3母字」)では、審判の配当パスであるシン(ש)は3つの「母字」の一つで、四元素(四元素)のうち火(火)に配当される。
関連ノード
- path-shin — 生命の木における配当パス
- 四元素 — ヘブライ文字の伝統的分類における配当元素(火)
- 火 — 配当される元素
- 最後の審判 — 図像の由来となる教義
- ヨハネの黙示録 — 終末の審判を描く一次資料
生命の木から見た整理(任意)
本項は本プロジェクト独自の整理モデルであり、歴史的事実の記述ではない。黄金の夜明け団の対応表では22パスのうちシン(ש)のパス(path-shin)に配当されるとされる。
参考文献
- Michael Dummett, The Game of Tarot: From Ferrara to Salt Lake City, Duckworth, 1980. — タロットが15世紀イタリアのトリックテイキングゲームとして始まったことを実証した基礎的な歴史研究
- Ronald Decker, Thierry Depaulis, Michael Dummett, A Wicked Pack of Cards: The Origins of the Occult Tarot, St. Martin’s Press, 1996. — 18世紀末以降のオカルト的再解釈(クール・ド・ジェブラン、エッティラ、レヴィ、黄金の夜明け団)の経緯を扱う
- Arthur Edward Waite, The Pictorial Key to the Tarot, William Rider & Son, 1910. — ウェイト版タロットの意味づけの一次資料
- Israel Regardie, The Golden Dawn: A Complete Course in Practical Ceremonial Magic, 6th ed., Llewellyn Publications, 1989(初版1937-1940). — 黄金の夜明け団内部の対応表の一次資料