辞典 / 文献

『ボヘミアンのタロット』


視点: タロット / 歴史
テーマ: タロット

概要

『ボヘミアンのタロット(Le Tarot des Bohémiens: Le Plus Ancien Livre du Monde、「ボヘミアンのタロット——世界最古の書」)』は、パピュス(パピュス)が1889年に発表した著作。クール・ド・ジェブランに始まるタロット・エジプト起源説、エリファス・レヴィのタロット・カバラ対応、ポール・クリスチャンの秘儀入門儀礼の物語を一冊に統合し、秘教的タロット解釈の体系的な総合を試みた文献。

語源

書名の「ボヘミアン(Bohémiens)」は、当時のフランス語でロマ(ジプシー)を指した呼称。クール・ド・ジェブラン以来、タロットに刻まれた古代エジプトの叡智をヨーロッパへ伝えたのはロマの民であるとする説を踏まえた命名。

歴史

1889年刊行。アントワーヌ・クール・ド・ジェブラン(アントワーヌ・クール・ド・ジェブラン)のエジプト起源説、エリファス・レヴィ(エリファス・レヴィ)のタロット・カバラ対応、ポール・クリスチャン(ポール・クリスチャン)の詳細なアルカナ対応体系という、それまで別々に展開されてきた諸説を一つの体系的な参照文献としてまとめ上げた。刊行後、各国語に翻訳され、国際的に最も広く参照される秘教的タロット文献の一つとなった。

各伝統における意味

秘教的タロット文献の集大成

先行する諸説を統合し、タロットを「世界最古の書」と位置づける包括的な教義書として提示した点に特徴がある。

研究者の見解

タロット史研究者は、本書が主張する古代からの伝承(エジプト起源・ロマの民による伝播)を歴史的根拠のない主張と位置づける一方、「秘教的タロット」というジャンルを国際的に定着させた影響力の大きさを高く評価している。

現代文化

20世紀以降も版を重ね、現代のタロット実践者・研究者に古典的参照文献として読み継がれている。

関連ノード

参考文献

関連ノード(発見の質でグループ化)

由来の発見

隣接の発見